つまらない。
この映画は、ほんと、この言葉につきます。
どんな金のかかったVFXを見せられても、どんな哲学的なことをのたまわれても、なんの面白さも、なんの感動も
ないんじゃ、映 画としてはカラッポです。
たぶん、マトリックスを見たほとんどの観客は、見終わった後たいした爽快感も、たいした感動も無かったと思う。
しかし、その後いろんなメディアが、マトリックスに哲学的な要素や魅力を見いだそうとしたという点でいえば、千と
千尋やエヴァンゲリオンと同じパターンだと思う。
この映 画の監督、ウォシャウスキー兄弟は、日本の漫画やアニメが大好きで、マニアのレベルだそう。この映画
は日本の漫画やアニメ文化へのオマージュ映 画だ、とか言ってました。そんなことで、ひゃく何十億ものお金をか
けて映 画を作るなという感じだけど、個人的に言わせてもらえば、この映画は、漫画やアニメのオタク要素のごっ
た煮という感じ。それに、無理矢理、甲殻機動隊( かなりのファンだそう。 )の哲学的な要素を混ぜようとしちゃっ
たもんだから、こんなハエ男みたいな映 画ができちゃったんだと思う。
結局、この映 画は史上最悪のオタク映画。だいの大人が、マトリックスのコスプレをして町を歩いたりしてましたが、
オタクアニメのコスプレをして秋葉原を闊歩しているようなものです。
映 画なんてものは、所詮はフィクション、所詮はエンターテイメントです。観客を感動させてナンボだと思うのです。
( ちなみにアニマトリックスはおすすめです。 )