TAXi a                                         a

不良運転手が港町マルセイユを爆走しまくる映画。
キタノブルーならぬ、フランスイエローが全体を漂ってます。
ほんとに、おフランスではなく、現代フランスの雰囲気がうまく出ていると思う。
脚本、プロデュースが、リュック・ベッソンで、監督もフランス人なんだから、当たり前だろうと思うかもしれないけど、け
っこう難しい事だと思うのです。もし、日本映画で、日本人監督が、世界に向けて日本を舞台にした映画を作る場合、
なんの匂いもない映 画か、”ヤクザ”や”ジョシコウセイ”など、極端なものを全面に出した映 画になってしまうと思うの
です。だから、この映 画のように押し付けがましくなく、全体に現代フランスの雰囲気を漂わせるのは、けっこい高度な
事だと思います。
 ストーリーは、マルセイユでタクシー運転手をしている主人公が、町の中を爆走しまくり、色んなことに巻き込まれて
いくというストーリー。で、結局、マルセイユ警察の刑事と協力して、ドイツ人窃盗団メルセデス(笑)に立ち向かうとい
うもの。主人公のタクシー運転手は、普段は法廷速度を守っているが、いざという時(?)は、愛車のプジョーを変形さ
せ、マルセイユの町をすっとばす。
主人公が駆るマシーンが、もう、改造などというレベルではなくマッハGOGOGOの世界。あきらかに変形システムによ
る重量増のデメリットの方が大きいだろうと言う感じ。もちろん、変形シーンは別撮りで、実際に町を爆走させているの
は、本物のプジョー406のハイチューンモデルだと思われ、それが、マルセイユを舞台に、メルセデス・ベンツと大カー
バトルを繰り広げるのだから、車好きにも見ごたえのある映 画だと思う。
 女好きの主人公、サンドイッチが大好きなマザコン気味の刑事、美しきナショナリズムあふれる警察所長と、登場人
物たちも、まさに”フランス”。
典型的な愉快痛快系のストーリーだけど、とにかく、良く出来ていて、オススメの映画。

   












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