シュリ a                                     a

いわずと知れた、日本に韓国映画というものを知らしめ、その後の韓流ブームのきっかけにもなった
( と個人的には思ってる )映画である。
この映 画は、ただただ、面白い映 画としか言いようがないと思う。
ストーリーは、韓国大統領の暗殺をもくろむ北朝鮮の工作員に、韓国情報局員の主人公が立ち向かう
というもの。
ストーリーそのものは、はっきり言って、これまで嫌というほど見せられてきたハリウッドのアクシ
ョン映画のそれである。しかし、とにかく良くできています。
” 良くできている ”というのを具体的に言えば、” リアル ”なのだと思う。
今まで散々見せられてきたハリウッドのアクション映画は、はっきり言って日本の時代劇のようで、
時代劇がつまらないのは、パターンが決まりきっていて、最後の大立ち回りでは必ず主人公がたった
一人で、何十人もの敵を倒してしまいます。個人的に言わせてもらえば、ハリウッドのアクション
映画もまったく同レベルで、”後ろの奴斬れよ” が ”後ろの奴撃てよ” に変わっただけだと思
います。映画なのだから、非現実的なストーリーは良いのですが、”不自然”はダメです。映 画だっ
て、リアルに越したことはありません。
しかし、この映 画は、ありきたりなストーリーをちゃんとリアルに描いていると思う。
主人公は、情報局員という特殊な職に就いてはいるが、韓国という平和な国で生まれ、育ち、普通に
彼女もいる、いたって普通の青年。
一方、38度線を自らのスキルによって越え、陸づたいに韓国へ侵入してきた、北朝鮮工作員は、全
く違う状況のなかで育ち、愛も知らず生きてきた人間。
全く違う線が、運命によって一つの点に向かって収束していきます。
劇中では、ハリウッドばりの激しい銃撃戦が、何度かあるのですが、もちろん主人公がたった一人で
敵を全滅させたりはしません。本物の戦闘なんて一度も見たことが無い人でも、これがリアルな戦闘
なんだろうなと思わせる仕上がりになってます。
この映 画で韓流スイッチが入っちゃっても知りませんよ〜〜。

   






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