社会現象にまでなった新世紀エヴァンゲリオンをつくった、庵野秀明、GAINAX制作のアニメーション映画。
87年公開。エヴァンゲリオンは、個人的には大嫌いなのですが、この作品は好き。ハリウッドにも、リスぺク
トしている監督がけっこういるとか。
ストーリーは、この世界とは別の世界にある、オネアミス王国に設立された、宇宙軍に所属する主人公たちが、
人類初の宇宙飛行をめざすという話。全体に漂っている不思議な和の雰囲気が、アメリカ人に受けたらしい。
邦画が世界中から愛想を尽かされた後も、ゲーム、漫画、アニメは、世界で勝負し続けてきたのである。
GAINAXなりに、リアルを追求した感じがする。全体的にファンタジーな雰囲気が漂いつつも、ファンタジーでは
なく、青春群像劇のようでそうではない。恋愛や国家の思惑など、色々なものに左右されつつも、宇宙をめざし突
き進む若者たちを、淡々と描いているという感じ。
ちょうど、ジブリアニメが市民権を得たころに、第二のジブリをめざして制作されましたが、こちらの方は、たかが
アニメという扱いを受けてしまいました。