ハリウッドが作った、実写ロボット映画。
個人的には大好きな映画だけど、映画評論家にはバカにされることが多い。
意外と知られていないけど、この映画、CGを一切( たぶん )使ってません。ロボコップの失敗作や、映画
の最後のほうでロボコップと対決する、アーマー型ロボコップなどは、昔から、SF映画などで使われている、
コマ撮りの手法を使っています。
ストーリーを大雑把に説明すると、舞台は、近未来のデトロイト。正義感あふれる、優秀な警官である主人公
は、犯罪組織を追跡中、殉職してしまう。しかし、デトロイトのオムニ社では、サイボーグ警官が研究されて
いて、遺体はオムニ社へと運ばれ、主人公はサイボーグ警官として生まれ変わり、悪に立ち向かう、というス
トーリー。おおまかなストーリーだけ聞くと、勧善懲悪の単純な内容を想像してしまうけど、サイボーグにされ
てもなお、残っている純粋な正義感や、殺されたときの恐怖、断片的に残っている、家族などの人間だった頃
の記憶など、とても細かく、リアルに描かれています。
ロボコップ開発の経緯や、近未来のデトロイトをとりまく状況など、細かい設定もしっかりしています。
既存の町を使って、うまく、近未来の雰囲気が出せているのも良いと思う。( アメリカだからできる事だけど。 )
ハリウッドのSF映画なんて言葉ではかたずけられない、けっこう奥の深い映画です。